なにかを応援する者としてのスタンスを整理しておく 2025
2025 年になって BMSG 所属のアーティストたちの歌とダンスを楽しむようになって、ウェブ上でいろんなコンテンツを消費するようになった結果、それに対する消費者たちの反応なんかも視界に入るようになって、いろいろと発見があったのでメモしておく。 https://www.youtube.com/watch?v=-7lg7QDGjD8
最近は XG もすごく好きで、歌とダンスをバチバチにキメてくる姿を見ていると自分は楽しいらしい。発見ですね。 https://www.youtube.com/watch?v=fJ3duRMXum4
自分のペースで
よく「供給」って呼ばれているやつですか。昔のことは知らんが、2025 年だと毎日なにかしらの動画が投下されるような社会。好き好んで追っているアーティストの新着動画があるとうれしいけれど、これ気をつけないと「自分のペース」を見失って「与えられたペース」に乗せられそう。スマートフォン向けゲームのログイン・ボーナスとか期間限定イベントに振り回されるのに似ている感じがする。 数字を伸ばそうと思ったら頻繁になにかを投稿するのはいいんだろうけれど、消費者としては「自分は自分のペースで楽しむ」ってことを忘れずにいた方がメンタルヘルスの維持の観点でよさそうと思う。 ほめるにしても
「ほめる」ってけっこうむつかしい行為だな、と思う。典型的なもので「他を下げることで、対象を上げる」という手法があるが、こういうのを見かけると厳しい気持ちになる。
応援しているアーティスト A がいたとして、ほめるときに他の B や C を下げてしまうとさ、B や C のファンがそれを目にしたときにイヤな気持ちになるでしょうよ。そうすると「アーティスト A のファンはこういうことを言う」みたいな言説が広まって A の印象も悪くなる、ってことにもつながりかねない。応援したい A がいるのに、消費者の言動によって A にマイナスの影響が及ぶのは本当に悲しいことだと思う。
いろんなアーティストがいて、それぞれにファンがいて、大事にしているものがあって。自分たちがよければそれでよし、って態度にならないように気をつけたい。国語の授業で習うようなことを生活の中で実践し続けるのはむつかしい。でも、稚拙な作文は誰かを傷つけちゃうんだから、どうしても発信したいんだったら、作文能力を高める努力は惜しまない方がいい。
人間ですから
アーティストたちも人間。生身の人間がいて生活もあるってことを忘れずにいたい。休まる時間があってほしいし、人間としてハッピーでいてくれたらいいな…と思う。
消費者も人間だ。モンスター・カスタマーにならないように。ファンとしての思い入れが強くなればなるほど「わたしはこんなに想っているのに」からの「過大な要求」につながりやすくなるのだろうか。切ない。 アイドル的な?
歌とダンスが楽しいわ〜と思って掘ってきた BE:FIRST や MAZZEL であったが、どうやらアイドル的な要素があるのかもしれない、ってことに気付いてきた。ここではアイドルの定義についての厳密性は追求しないが、なんか、音楽とは無関係に感じられるトピックがいろいろあるんだな〜ってこともわかってきた。 いちばんびっくりしたのは「BMSG にガールズグループは入ってほしくない」系の声。これは No No Girls が発表されたあたりから増えた声のようだ。ぼくは BMSG が「才能を殺さないために」というミッションを掲げて活動しているところに「いいなあ」と感じて応援しているので、他のファンの人たちも多かれ少なかれそういう方向性を支持しているもんだと思い込んでいた。なんだけれど、応援しているボーイズグループの近くにガールズグループが置かれるのはイヤだ、と感じる人が一定数いるらしいと知って、びっくりしたし、ショックでもあった。 それって、性別を理由に No を突きつけるってことだもんなあ。
2019 年頃から 2024 年までソーシャルメディアとは距離を置いていたこともあって、ちょっと無防備になっていたかな。2025 年になって YouTube 上の動画なんかをよく見るようになったら、そのコメント欄も視界に入ってくるようになって。自分の視野では捉えられなくなっていたような社会のありさまを観測するようになって、ちょっと刺激が強い。応援にはいろんな形があるってことをちゃんと認識して、勝手に傷ついたりしないように過ごしていきたいな。 アイドル的な存在の界隈に疎すぎて、だいぶ初歩的なことでびっくりしちゃっている気がする。